鳥海マリモをご存じですか?
秋田県象潟町の獅子ヶ鼻湿原に生育しています。
湧き水の周辺や川底に球状・クッション状に密生しており、
50年~100年の歳月をかけて生育すると言われています。
ハンデルソロイゴケとヒラウロコゴケが絡み合って
球体状になったものが俗称として『鳥海マリモ』と呼ばれています。
日本では八ヶ岳と獅子ヶ鼻湿原の2カ所、
世界的にみても、スペイン・イタリア・トルコなどの
地中海沿岸でしか生息していない学術的にも極めて貴重なものとされています。
鳥海山系のブナ原生林から流れる多量の流水と、
水温が湧水のため7℃と非常に低く、年間を通してほとんど変化がなく、
しかも強酸性(phは4~5前後)と いう水の特性が、
世界でも珍しいコケの生育を可能にしています。