「水の中はすべてが水族館」
そう話すのは50年以上秋田の海に潜るベテランのダイバー、金坂芳和さん。
秋田県土崎の生まれで小さい頃から海に触れ、ダイバーになることを決意。
ダイビングショップ・ダイビングスクールを経営する傍ら、
男鹿海洋高校での潜水の指導や 海中の調査、撮影など、
様々活動を行っています。
そんなベテランダイバーの金坂さんですが、
秋田の海の中で見られる生き物たちは、季節によって様々で、
長年海にもぐってきた今でも新しい発見があるといいます。
また、近年は海の中の変化を感じると言います。
それは、今までなかなか見る事ができない魚に出会えるようになった、
たくさん出会えた魚がいなくなった。など。
特に驚いたのが、去年、
ホヤが水温が高いせいで海の中で死んでいたそうです。
その原因が海水温の上昇だと話します。
ダイビングをする際は水温などを必ず確認するのですがその時は30度を超えていたそうです。
魚などは水温が高ければ、深い方に潜って水温が低い方に移動できるけどホヤなどはすぐには移動できない。
その場で死んでしまうと言います。
そんな状況を多くの人にしってもらう為にはたくさんの人に海の中を見てもらいたいとの思いもあります。
しかし、問題も…。
それはたとえば親子で体験ダイビングに来た際、
子供に無理やり体験させると逆に海が怖くなってこともあるそうです。
子供に恐怖を与えない為、海の中の魅力や、
ダイビングの楽しさ、安全性など伝え、
本当に自分の意思でやりたいのか確認をしているそうです。
たくさんの人に秋田の海を見て、楽しんで欲しいと話します。
▶【秋田の海中探検】金坂芳和さんが伝える海の魅力と環境変化 日本財団 海と日本PROJECT in 秋田県 2024 #08