秋田県民の「ネバネバ食材」好きは、よく知られるところですよね。
なかでも、秋田でずっと愛されてきた「ぎばさ」が、全国的にも人気急上昇中なことを、ご存知ですか?
最近では、スーパーでも売り切れ続出。入荷未定のところもあるようです。
そんな「ぎばさ」は秋田の地方名。
標準和名は「アカモク」といい、船の邪魔になることから「ジャマモク」や、人が食べるものではないという皮肉を込めて「ウマクサ」と呼ばれることもあるとか。
なんだかまるで邪魔者扱いされていた海藻が、こんなに注目されるなんて、すごいですね。
それもそのはず。
「ぎばさ」には、カリウムをはじめ、カルシウム、マグネシウム、鉄分、亜鉛、銅などのミネラル成分が多く含まれています。
さらに、抗酸化力や免疫賦活作用が期待でき、がんの抑制に効果があるとして研究されているフコイダンや、抗肥満作用が注目されるフコキサンチンを豊富に含んでいるのです!フコキサンチンについては、ワカメの3倍、昆布の5倍も多く含まれているというから、美容にも健康にも、嬉しい食材ですね。
さらに、「ぎばさ」の起源にもまた、北前船が関わっていました。
食べられることを知った北前船の商人が、この「アカモク」を「銀葉草(ぎんばそう)」と云い伝えたことからはじまったようです。
それが「ぎばさ」と訛って県内の沿岸部から広まり、八森の業者が販売したところ好評で、全国で唯一、秋田に食文化として定着したというわけです。
昔から、秋田の人々の健康とネバネバ文化を支えてくれていた「ぎばさ」がこんなにも注目されるなんて、なんだか嬉しいですね☆
イベント名 | 【北前船が運んだ文化】いまや全国区で注目!秋田の美食材「ぎばさ」 |
メガネライター。編集者。構成作家。東京生まれ、青森育ち、秋田市在住。東北地方有数の港町である八戸市で、潮の香りと山背を感じながら育ったため、海や海風、潮の香りがあると心が安らぐ。昨年の「海と日本PROJECT」では秋田県内の海沿いを取材にまわり、海に関わる方々の「懐の深さ」と「器の大きさ」に感動。
この取材をきっかけに、夏は子連れで海のイベントをはしご、すっかり海が好きになってしまいました。秋田の海最高!
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