レポート
2022.04.25

4万匹のサケの稚魚の放流式

2022年4月14日(木)
秋田県大仙市の玉川で
大仙市や漁業関係者などが出席し、
約4万匹のサケの稚魚の放流式を行いました。

大仙市は、
全国的にも珍しい内陸部でのサケ漁が盛んです。

1895(明治28)年から
川幅いっぱいに「ウライ(※1)」と呼ばれる柵を設け、
産卵のために遡上してくるサケを一気に捕獲するサケ漁を行っています。

2019年度には過去最多となる7000匹余りが取れていましたが、
海水温の変化などにより2021年度は例年の半数になりました。

このため、大仙市や漁業組合などは、安定的な資源確保を目指し、
稚魚の放流時期などの研究を進めているほか、
市内の雄物川の別の支流にも「ウライ」を設けるなど対策しています。

このサケの放流・捕獲事業は、
教育の場として活用されているほか、
地域文化の継承や活性化に重要な役割を果たしています。
このため大仙市は、老朽化するふ化場の整備や
不足する担い手の確保について検討することにしています。

私たちの生活に欠かせない海の豊かな資源は、当たり前なことではありません。

とある調査(※2)によると好きな魚ランキング第一位のサケ。
これからもみんなが大好きなサケを食べられるように、
私たち一人一人も小さなことから心がけていきましょう。

※1
川幅全部を魚が上れないようにして一部にすき間を作り、
そこに捕獲する仕掛けをしておくことで、川を上る魚をとらえる仕組み。
ウライにはアイヌ語で「簗(やな)」という意味。
ふさいだ川を上る魚を一括して漁獲できることから、一括採捕などとも呼ばれている。

※2
マルハニチロ株式会社が2020年9月17日~9月18日の2日間で、全国の20歳~59歳の男女に対し、
「魚食に関する調査」をインターネットリサーチで実施し、1,000名の有効回答サンプルを集計したもの。
https://www.maruha-nichiro.co.jp/corporate/news_center/research/016.html

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